「うつ」の姿-どんな姿-

現代社会への警鐘

現代社会の”うつ”というのは、とにかく「こころ」の病だと言われています。
そして、専門家や評論家、キャスターなどが特集番組などを使い、社会に対して警鐘してきたと思います。しかし、現実は、”うつ”という言葉だけが先行しているではないですか。

どんなに事実に近いことを、専門家や評論家などの皆さんがメディアを使って伝えたとしても、「こころ」という言葉だけを使っているようでは、”うつ”の減少へと向かうとは思えません。
同じ警鐘するのであれば、多くの皆さんが共通認識しているであろうと思われる言葉や知識を使って伝えなければ、伝わるものも伝わらないのではないでしょうか。

このまま、固執して”こころ”と言い続けると、一段と右肩上がりで”うつ”は増えていく傾向にあると思います。

「地震」と「脳」を使って”うつ”を描いてきました。「脳」で起こっている現象のイメージとしては、理解していただけたのではないでしょうか。

私は「”うつ”=脳」の考え方が多くの人には判りやすいと思っています。

では、「こころ」は無関係かといえば、そうではないのです。「こころ」と「脳」が行き来するときの姿はどうでしょうか。
「こころ=感情」と「脳=処理能力」が人として健全・健康の行き来する関係ではないでしょうか。憂うつ(感情)なときに気分転換をしたときありませんか。そして、どのように(処理能力)気分転換しようかと考えたときはありませんか。

この、関係が適切に処理されている状態が健全・健康なのですが、処理できなくなったとき、「こころ=憂うつ」が「脳=”うつ”」の状態を生むのです。
ですから、「こころ」だけに投げかけ「脳」に触れないことは”うつ”を長引かせるだけなのです。結果、自分で自分を追い込み、最悪事態も生むのです。

無理しない方が、「こころ」と「脳」の健全・健康な生活を送れると思います。
「1.xls」をダウンロード (うつの姿-どんな姿-[読み取り専用]で「こころ」と「脳」の関係を図にしてみました。ご参照ください)

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こころの崩壊

実際には、”うつ”に関係なく眠れないというのは、全ての人が出会っている世界ではないでしょうか。そう、誰でも1度は出会っているのです。
あなたも。あなたも、です。

思い出して「笑う」、「苛立つ」などの経験をされたことがありませんか。
全く同じようにスクリーンに映写されているはずなのです。

では、「なぜ」思い出して「笑う」、「苛立つ」などの映像と、大きなスクリーンに映し出される映像では、何が違うのでしょうか。

これは、大変大事なことだと思っています。

思い出して「笑う」、「苛立つ」というのは、「こころ」が反応しているのです。
自分自身の全体像のいくつかの出来事を比較して、その時、その日に処理することができる映像こそ「こころの姿」ではないでしょうか。

おおきなスクリーンに映像が映し出されるというのは、「脳」が反応しているのです。
自分自身の全体像のいくつかの出来事を比較することができずに、1つのできごとだけに執着している映像こそ「脳の姿」ではないでしょうか。

皆さんは、”うつ”に関係なく1日の生活のなかで「脳の姿」に出会っているのです。
「こころ」と「脳」を常に行き来しているからこそ、多くの人間模様が誕生するのです。この活動こそ健全・健康を意味し、豊かな生活を送れるのです。

しかし、何かをきっかけに「こころ」の出会いが減っていくのです。この減った分を補うかのように、徐々に「脳」が反応していくのです。次第に、「こころ」の空き容量が増え、「脳」の空き容量が減り続けることによって処理能力が低下していきます。

その結果、「脳」のプログラムが同じところを動くため、リラックスすることができないのです。この活動が睡眠時間を減らすのです。
そして徐々に、「こころ」から豊かな感情を奪い、「脳」にプレッシャーをかけだすのです。
この状態が”うつ”です。

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眠ることが許されない、うつ

脳内部で起こる、境界部の圧力が夜な夜な続くことで脳を刺激し続けています。
寝る間も惜しむように活動する地震が、脳を癒すことなく睡眠を妨げているのです。
眠れない苛立ちが”うつ”への不安をあおるのです。
気がつけば深みにはまり時間が逆転しています。

睡眠、妨げのイメージ

大きな部屋(寝室)の明かりを暗くしたことで、小さな部屋(脳)に大きなスクリーンが誕生するのです。そのスクリーンには”うつ”のきっかけや追い込まれている姿など、個人の思い込みによる映像が映しだされるのです。その明かりが眠気を妨げ、現実へと呼び戻すのです。

自分の意図に反する行動ですので、気がつけば映像に夢中になっているのです。たまに、我に返り映像を映す明かりを消すために「OFF」のスイッチを探すのですが、見つからない苛立ちからくる「焦るプレート」と、眠れない苛立ちからくる「焦るプレート」が、互いに刺激しあうことで一段と睡眠の妨げをするのです。

結果、睡眠時間の逆転現象につながります。また、生活を維持するために昼間も活動されている人は、症状の悪化を避けて通ることはできません。

意図に反して思い込み、何かに取り付かれたかのように執着しているような状態は”うつ”です。

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うつの脳内地震

私が受けた「脳内地震」の震源地は前頭葉プレートと側頭葉プレート間の境界部に力が加わったために、歪み、歪みきって限界点を超えたものでした。

脳内部から外部に向かって破裂しそうな勢いで、本当に、言葉に表せないほどの激痛でした。破裂しそうな勢いを手のひらで力いっぱい側頭部から額にかけて覆い被せ、歯が欠けるぐらい食いしばり、何十回、何百回、のたうち回ったことでしょう。

激痛から開放されたときは、横たわった状態で「はぁー。はぁー。」と声にもならない呼吸を繰り返し、何かを失ったような悲壮感や脱力感でいっぱいでした。

また、「脳内余震」も何十回、何百回、味わったか判りません。そのたびに、何かから逃げるかのようにウロウロして、どこか遠くにいってしまいたい欲望にかられていました。
「脳内余震」は「脳内地震」を感知する数ヶ月前や数年前から発生しているのです。

「受け入れることのできない、うつ」でもいったように、人としての判断力が鈍っているため、あれこれ理由をつけて「脳内余震」を軽くみているのです。
「余震、余震、激震」
このような状態が意図に反して何回も続く姿は”うつ”です。

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うつのイメージ

地震というのは、どのようにして発生しているのでしょう。

簡単に説明させていただきます。

地上から奥深い所にあるプレート間の境界に力が加わり歪みが限界点を超えたときに発生する揺れこそ「地震」なのです。よく、「余震」という言葉を聞くと思います。あれは、限界点を超えたから発生しているのではないのです。限界点を超える前から地下では、たくさんの余震が発生しているのです。

”地震”のイメージ

①プロ野球で優勝をすれば瓶ビールで祝います。上下に振って他の選手の頭にかけているシーンを毎年みかけます。瓶ビールを選手にかけずに親指で押さえている状態をイメージしてみてください。瓶ビールの中では、押さえつける親指プレートと噴き出そうとする炭酸プレートの境界部が出来上がります。このとき、限界を超え四方八方に押し出そうとする圧力を親指プレートが開放した姿が地震です。

②「北斗の拳」という番組を見たことがありますか。悪役がケンシロウに秘孔(ひこう)を突かれて「ひぃっsign03 ひぃっsign03 ひでぶぅsign04sign04 」と叫び、頭が破裂するシーンも地震が起こったときと同じ姿です。(北斗の拳をご存知ない方、誠に申し訳ありません)

この地震が頭の中で繰り返し行われている状態こそ”うつ”なのです。

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地震とうつ

”うつ”とは、自然界の災害にあたる「地震」と同じです。

突然の揺れを足の裏が感知した瞬間に、脳に伝えられることで「地震」がきたことを知るようになります。また、揺れがどのくらいの揺れなのかを知ろうとしている姿を見たことがありませんか。そして、体感する揺れの大きさで地震対策が検討されているのではないでしょうか。

これは、地震に対する適切な知識や豊富な経験があるがゆえに、緊張感と冷静な判断が脳でバランスよく処理されているから出来る行動ではないでしょうか。
(「中国四川省大地震」「岩手・宮城内陸地震」などの大地震のときでも、知識と経験がバランスよく処理し、危険に対する状況判断を強く意識させていると思います。)

”うつ”のときはどうでしょう。

突然、頭に激痛を感じます。激痛は脳内部から起こっています。それも、無意識に痛みを感じるのです。
ナイフやカッターなどのように、知識・経験がありながら、ちょっとした不注意によって感じる痛みとは、また、違う痛みなのです。

脳内部では地震と同じように激しい揺れに襲われていると思ってください。この、揺れに対して適切な知識がないことが、脳の処理能力を低下させているのです。または、処理不能にさせているのです。

この状態こそ”うつ”なのです。

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受け入れることのできない、うつ

知られているようで知られていない”うつ”。

多くの方が「言葉は知っている」「何となくしっている」と、いうのが現状ではないでしょうか。また、「甘えているだけだ」「気が弱すぎる」など、様々な偏見を耳にしたことはないでしょうか。

職場で一緒に仕事をしていた先輩が”うつ”になりましたので、私は知っているつもりでした・・・。しかし、結果的には、「言葉は知っている」という人の1人でした。診断書がでたときは、さすがに落ち込みました。涙もでてきました。同時に、怖さもありました。

”うつ”に関係なく、体調が悪そうだなと思えば、周囲からは「病院に行った方がいいよ」「無理しない方がいいよ」など数々の気にする声をかける姿やかけられる姿を目にしたときがあると思います。しかし、”うつ”状態のときは聞いているようで聞いていないのです。

どんなに声をかけても頭のなかでは、「偏見な言葉に過敏に反応している自分自身」「疲れているだけで自分は大丈夫と思い込んでいる使命感や責任感」「どんな言葉でも全てを奪おうとしていると思い込んでいる疑心暗鬼」など、とにかく自分自身が偏った思い込みをしているのです。この思い込みが、既に、人としての判断力を鈍くしていることに気がついていないのです。

いろいろな意味、本当に危険と隣り合わせにいるのです。
だからこそ、多くの人に”うつ”を知っていただきたいのです。

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